曲物弁当箱（中）

「どこか懐かしい」
木の風合いを楽しめる弁当箱

お弁当箱を製作した当初はウレタン塗装をしていました。
ウレタン塗装は汚れず扱いやすくて、スポンジと中性洗剤で洗える便利なお弁当箱だと思っていました。
まだ知識や技術がなく、塗装はウレタン塗装が当たり前だと思っていたのです。
塗膜で覆って木の香りや木の特性がなくなることに疑問を持ち始めたのは、ウレタン塗装の匂いが残ったお弁当箱で食事を食べた時、食品に匂いが移り食欲がなくなったのがきっかけです。
なんとなく塗料を変えたいと日々思っていました。
ただ、漆にかぶれる体質で漆は扱えず、かと言って無塗装品で販売する自信がなかった。
そんな時、浸透性ガラス塗料と出会いました。
浸透性ガラス塗料は木材の特性である吸湿性や抗菌性を損なわず、汚れが付きにくいことが特徴の塗料です。
使ってみると、仕上がりは驚くほど理想的でした。
完全に汚れを防ぐわけではありませんが、
木の持つ魅力はそのままに、とても扱いやすくなったのです。

スリム型の弁当箱は曲げが難しく、ロスが多くなってしまうところも悩みでした。
材料費は高くなりますが、”木曽ひのき”を使ったところ、
曲げの工程がやりやすく、ロスも減りさらには仕上がりも美しいものとなりました。
少しずつですが、このようにお弁当箱が完成していったのです。

使いはじめは木の香りが強かったり、木の味がしてしまうことがありますが、
使っていくうちに馴染み段々と気にならなくなっていきます。

お弁当箱が傷んでしまったら、気軽にご連絡ください。
修理やお手入れの相談に乗ります。


【お弁当箱の洗い方】
木が洗剤の成分を吸ってしまうので、基本はお湯か水洗いをおすすめします。
油汚れが気になる時は、60℃のお湯に5〜10分程度お湯につけて洗い流します。

※食洗機の使用はお控えください。急激な温度変化や乾燥で木材が変形したり痛む原因になります。

外寸（21×9×5.3cm）　内寸（20×8×4）　容量500ml
浸透性ガラス塗装仕上げ
※自然素材、手作りの為写真とは若干木目や色調が異なります。

食品衛生法に適合しているガラス塗料を使用しています
https://vantech100.wixsite.com/glasscoating/gc-jc